STEP 2 · 聞く

ヒアリングで、現状・あるべき姿・課題の3つをそろえる

業務の仮説ができたら、顧客に話を聞きます。ヒアリングのゴールは話を聞くことではなく、ASIS(現状)・TOBE(あるべき姿)・GAP(課題)の3つをそろえることです。

このステップのゴール

  • 顧客が話した内容を、ASIS・TOBE・GAPのどれに当たるか切り分けられる
  • 「〜したい」と言われたら現状を、「〜が困っている」と言われたらあるべき姿を、すぐ聞き返せる
  • 「大変です」で終わらせず、1回あたりの時間や月の回数まで数字で聞ける
  • 課題一覧表にまとめ、分からない欄を次の打ち合わせで埋めていける

なぜこのステップが必要か

顧客は、現状・あるべき姿・課題の3つのうち、たいてい1つしか話しません。残りの2つはこちらが引き出す必要があります。3つがそろわないまま見積もりや要件定義に進むと、後で必ず手戻りが起きます。

学ぶ講座

どの講座も、FDEガイドで無料で読めます。スライド・演習・テストは受講サイトにあります。

手を動かす練習

  1. ステップ1で描いた業務について、身近な人に10分インタビューし、ASIS・TOBE・GAPに分けてメモする
  2. 「困っていること」を聞いたら、必ず「1回何分?月何回?」「理想はどうなっていてほしい?」の2問を返す練習をする
  3. 課題一覧表(ASIS一覧・TOBE一覧・GAP一覧の3シート)をExcelで作り、空欄を「?」で残して完成させない

このステップで作るもの

課題一覧表(3シート)

ASIS一覧(作業・担当・頻度・工数)、TOBE一覧(理想の状態と、誰が言ったか)、GAP一覧(越えるべき差分と規模感)の3シート。見積もりと要件定義の根拠になります。

できたかの確認リスト

  • GAPを「現状の不満のリスト」ではなく「あるべき姿と現状の差」として書けている
  • 困りごとが「何が・どれくらい・いつ」の粒度で書けている
  • 1回のヒアリングで全部埋めようとせず、次に聞くことを整理できている

つまずきやすいところ

共感だけして次の話題に移る

「大変ですね」で終わると、記録に何も残りません。負担の数字と、あるべき姿の種をセットで聞きます。

推測で空欄を埋める

1回で完成させようとする人ほど、勝手な推測で埋めて事故を起こします。分からない欄は残してよいものです。