STEP 5 · 決める

要件と見積もりを決めて、顧客が選べる状態にする

あるべき姿に合意できたら、作るものの範囲(要件)と費用(見積もり)を決めます。ここでのゴールは、顧客が納得して「自分で選んだ」と思える状態を作ることです。

このステップのゴール

  • 開発する人に伝わり、かつ現場で使われる形で要件をまとめられる
  • 見積もりを明細に分け、根拠を説明できる
  • 範囲の違う複数の案(松竹梅)を出し、顧客と擦り合わせて決められる

なぜこのステップが必要か

要件があいまいなまま作り始めると、作り直しが続きます。見積もりが一つしかないと、顧客は「高いか安いか」でしか判断できません。範囲と費用の関係を見せて選んでもらうことで、後から揉めにくくなります。

学ぶ講座

どの講座も、FDEガイドで無料で読めます。スライド・演習・テストは受講サイトにあります。

手を動かす練習

  1. ステップ4のTOBEから、作る機能と作らない機能を分けた要件一覧を作る
  2. 要件一覧を明細に分けて工数を見積もり、範囲の違う3案を作る
  3. それぞれの案で「何ができて、何ができないか」を顧客の言葉で1行ずつ書く

このステップで作るもの

要件一覧+3案の見積もり

作るもの・作らないものを分けた要件一覧と、明細つきの3案の見積もり。顧客との擦り合わせに使います。

できたかの確認リスト

  • 要件の一つひとつが、ステップ2のGAP(課題)のどれかにつながっている
  • 見積もりの明細を見れば、なぜその金額になるか説明できる
  • 3案の違いが、金額ではなく「できること」の違いとして書けている

つまずきやすいところ

顧客の要望をそのまま要件にする

要望には、課題の解決につながらないものも混ざります。GAPに戻って、本当に必要かを確かめます。

見積もりを一発で出す

1案だけだと値引き交渉になりがちです。範囲を変えた案を並べ、顧客に選んでもらいます。