STEP 1 · 業務を読む

顧客の業務を、聞く前に読めるようになる

FDEの仕事は、顧客の業務を理解するところから始まります。最初のステップでは、話を聞く前に、手元にある資料やデータから「この会社はどう動いているか」を読み取る力をつけます。

このステップのゴール

  • 業務の流れを、誰が・何を・どの順で行うかのスイムレーン図(ASIS業務フロー)に描ける
  • 受注データや在庫データなどのCSVを見て、業務の流れの仮説を立てられる
  • 上場企業のIR資料から、事業の課題の仮説を3つ以上挙げられる

なぜこのステップが必要か

実装の経験が長い人ほど、仕様書が来てから考える習慣がついています。FDEは仕様書がない状態で現場に入るので、まず「業務を絵にする」道具が必要です。業務フローを描けると、ヒアリングで何を聞けばいいかが分かり、顧客との会話の土台になります。

学ぶ講座

どの講座も、FDEガイドで無料で読めます。スライド・演習・テストは受講サイトにあります。

手を動かす練習

  1. 身近な業務(経費精算、備品の発注など)を1つ選び、関わる人ごとにレーンを分けてASIS業務フローを描く
  2. 公開されている受発注や在庫のサンプルCSVを見て、「この列は誰がいつ入力しているか」を書き出す
  3. 興味のある上場企業を1社選び、中期経営計画を読んで、システムで解けそうな課題を3つ挙げる

このステップで作るもの

ASIS業務フロー1枚+事業課題メモ

1つの業務について、担当ごとのレーンで描いた業務フローと、その会社の事業課題の仮説を3つまとめたメモ。次のステップのヒアリングで使います。

できたかの確認リスト

  • 業務フローに、紙・電話・Excelなどシステム外のやり取りも書けている
  • 1つの箱に1つの作業だけを書いている(「受注処理」のような大きな箱になっていない)
  • データの列を見て、入力する人と使う人を分けて説明できる
  • IR資料の数字から、課題の仮説を自分の言葉で説明できる

つまずきやすいところ

システムの画面だけを描いてしまう

業務フローは「人の動き」の図です。システムの画面遷移を描くと、紙やExcelでの手作業が抜け落ち、肝心の困りごとが見えなくなります。

最初から正解を描こうとする

ASISは仮説で構いません。分からない箇所は「?」のまま残し、ヒアリングで埋める前提で描きます。

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